回路シミュレーションツールModelSim 6.4aの使い方


回路シミュレーションツールの使い方を学びます.

ModelSimを起動する

  1. ModelSimの起動とプロジェクトの作成
    1. デスクトップ上の「ModelSim」アイコンをダブルクリックします。
    2. 初期画面が表示されるので、「JumpStart」をクリックします。
    3. 新規プロジェクトなら「Create a Project」をクリックして、プロジェクト新規作成画面へ移る。 既存のプロジェクトなら「Open a Project」をクリックしてプロジェクトを選択する。
    4. プロジェクト名とそれを保存するフォルダ等を入力する。 保存フォルダは「Browse」をクリックして選択する良い。
      (ここでは「CNT10」という名前のプロジェクトを、 「C:/VHDL/CNT10」というフォルダに保存するように指示している。Copy Setting Fromについてはそのままでよい)
    5. 過去に作成されたことのある同名のプロジェクトが存在するなら、新規に作成して上書きするかどうかを尋ねてくるので「はい」をクリックする。
    6. プロジェクトを保存するフォルダがなければ、作成するかどうかを尋ねてくるので「はい」をクリックする(ここではC:\VHDL\CNT10が存在しないので)
  2. プロジェクトにVHDLソースファイルを登録する。
    1. 新規に作成する場合は「Create New File」、既存のファイルがあるときは 「Add Existing File」をクリックしてファイルを選択する。
    2. ここでは、まずプロジェクトフォルダ中に置かれているCNT10.VHD(ソースファイル)を選択してOKをクリックして登録する。
    3. 続いてCNT10_TEST.VHD(テストベンチ)も同様にファイルを選択してOKをクリックして登録する。必ずテストベンチは最後に登録することを忘れないように。処理は必ず登録順に行なわれていきます。
    4. すべてのソースファイルを登録したら、「Close」ボタンをクリックして、画面をコンパイル画面に変えます。
  3. HDLファイルのコンパイル
    1. コンパイル前のファイルは、一覧に「?」マークがついています。
    2. 「Compile」メニュー→「Compile All」でソースファイルをコンパイルする (エラーがあったら修正してもう一度コンパイルする)
    3. コンパイルが完了すると、ファイル一覧が「レ」マークに変わります。
  4. 回路シミュレーションを実行
    1. 「Simulation」メニュー→「Start Simulation」を実行してシミュレーションを開始する。
    2. 使用するライブラリを聞かれるので、Start Simulationウィンドウで、コンパイル済の「work」→「cnt10_test」(テストベンチ)を選択してOKをクリックする。
    3. シミュレーション画面に変わり、主な信号線名が表示される。(コマンドプロンプトもVSIM3に変わることを確認)
      信号線名が表示されない時は、「View」メニューから「Objects」を選択すると表示される。
    4. 「View」メニュー→「Wave」を選択し、波形表示ウィンドウを表示する。
    5. 「Objects」ウィンドウからシミュレーション結果を表示したい信号線名を選択し、 「波形」ウィンドウにドラッグ&ドロップして、信号線名を登録する。
    6. 「Simulate」メニュー→「Run」→「Run-All」を選択し、シミュレーションを実行する。
    7. その結果として波形が表示される。
    8. シミュレーション結果の表示は拡大縮小が可能である。波形全体のみやすくなるように ウィンドウの配置する。(拡大、縮小ボタンやフィットボタンを使用すると良い)
    9. バス配線については、シミュレーション波形画面のバス線名をクリックすると 信号線単位の表示にも変更可能である。
    10. 必要なら、波形のスクリーンショットをとったり、プリンタ等に印刷してシミュレーション結果を記録する。
  5. 注意事項
    次の注意書きが出た時は、「はい」をクリックしてとりあえずすすめてください。


参考


2010.07.06.
2010.07.12.
2011.04.07.
2011.06.2
fmiso at sist.chukyo-u.ac.jp